ちょうどよいモチーフがあったので撮影してみました。

タイル貼り職人

2017/02/15

道具

スタイリングの道具で前々から興味を抱いていたアイテムがあります。

タイルです。。

撮影時にタイルを並べてみたり、スタイリストさんがタイルを貼ったボードを持ってきてくださったり。

いったいこれは、どうやって貼っているんだろう。自分でもできるんじゃないかな?なんてずっと思っていました。昨年の夏ぐらいに子供の自由研究の道具を買いに東急ハンズに行ったときにちょうどタイルコーナーがあったので、買ってみようと思ったのですが、想定してるほど数がなくなんとなく、見ては断念し続けていました。

今回タイルを買ったのはこのお店

今回タイルを買ったのはこのお店

 

ところが1月に妻がfacebookの広告でみつけて、タイルのセールをやっているDIYのお店があるというのを知り、セール期間中に足を運んでみました。お店は二子玉川の玉川島屋S・Cガーデンアイランドにあるtukuribaさん。駅からちょっと離れたところにありますが、DIYのお店だけでなく他にもガーデニングやアウトドアの用品などを扱うお店があり、結構長居をしてしまいました〜。

店内には、板やペンキ、引き出しの取っ手など様々な道具がずらり

店内には、板やペンキ、壁紙、引き出しの取っ手など様々な道具がずらり。魅惑的です。

 

タイルを買ったはいいものの、貼り方がわからなかったら意味がないので、お店の方に素人だということを申告し、一から教えていただきました。タイルをはる時の接着剤、目地を埋める目地材、撮影台に使いたいと伝えたら、ちゃんとそれに見合った板を紹介してくださいました。細かい道具はやや思っていたより高かったり、分量が少なかったので、地元のホームセンターに行き別で購入しました。tukuribaで購入したのはタイルのみ。さあ、どうなることか。本当にできるのか。。

なんと50%OFF!今回は10%と50%OFFのもの2種類を購入しました。

なんと50%OFF!今回は10%と50%OFFのもの2種類を購入。

 

一つ、コツとして教えていただいたのが、ベニア板などにタイルを直接貼ると木に水分が含まれてたわんでしまうので、貼る前に水性ペンキを塗ることを勧められました。なるほど、大変ありがたいアドバイス。プロの言うことに間違いはないと思い。しっかりペンキもホームセンターで購入しておきました。ベニア板は90×180cmの建材用のものを購入し、その場でカットしてもらい一枚が90×60cmになるようにしました。撮影で使用する場合、ある程度の大きさが必要ですが、大きすぎるとタイルを貼ったときにめちゃくちゃ重くなるので、使いやすそうなほどほどの大きさになるようにしておこうと思ったのです。

近所のホームセンターでベニア板を購入。

近所のホームセンターでベニア板を購入。

 

ペンキ、ベニア板の他には、接着剤、目地材、目地を埋めるときにつかうゴムベラを揃えました。接着剤は足りるか足りないか微妙な量だったので、少し余分に買っています。作っている途中で足りなくなるのはあまりに悲しいと思ったからです(笑)。巨大なソーセージのような接着剤もありましたが、逆にあまりそうだったのでそれは断念。でもお店の方に聞いたら、冗談ではなく「通称でソーセージと言います」と教えていただきました。まんまです。

まずは下地のペンキ塗りから。

まずは下地のペンキ塗りから。

 

早速作業に取り掛かりましたが、実は確定申告の書類の整理があり、途中で中断しながら2週間くらいかけてゆっくりペースで作業しました。

乾いたらタイルを板の上に並べてシュミレーション

乾いたらタイルを板の上に並べてシュミレーション。表に紙が貼ってあるので、接着した後に少し湿らせて剥がします。

 

私が買ったタイルは2種類あり、一つは表面に紙が貼ってあり、ある程度まとまっているもの、これは後で紙を剥がす作業がついてくるので、やや面倒です。そして、もう一つはタイルの裏に網が貼ってあり、紙を剥がす必要のないものでした。

接着材でつけたら、今度は目地を埋めていきます。

接着材でつけたら、今度は目地を埋めていきます。これは蜂の巣みたいなかわいいタイルで紙が貼っていないタイプ。

 

タイルをペンキを塗ったベニアに貼り終えたら、今度は目地を目地材で埋めていきます。小麦粉のような白い粉状になっているので、水と合わせて練っていきます。

作業中は粉が口に入るのでマスクをすることをお勧めします。

作業中は粉が口に入るのでマスクをすることをお勧めします。

 

まるでお料理みたいですが、気長に綺麗な仕上がりを目指して庭で作業を続けていました。もう少し暖かい季節にやればよかったとやや後悔もしています(笑)。

目地をゴムベラを使い埋めながら表面の余分なものはこそぎ落としていきます。楽しい。

目地をゴムベラを使い埋めながら表面の余分なものはこそぎ落としていきます。楽しい。

 

板の端の部分は あて木をするなどした方が目地材が崩れないので、そうしようと思ったのですが、撮影時に壁につけて使うかもしれないので、あえて あて木はせずに端がタイルになるようにしました。

端の部分は金属定規を当てて、しっかり目自在が埋まるようにゴムベラではなくパン作りなどで使うカッターを使いました。

端の部分は金属定規を当てて、しっかり目地材が埋まるようにゴムベラではなくパン作りなどで使うカッターを使いました。

 

ある程度しっかり目地が埋まってきたら、少し乾かして、湿らせてた布で表面の余分な目地材を溶かしながら拭ってきれいにしていきます。面倒な作業ですが、撮影したときに自分の失敗が見つからないように慎重に丁寧にをモットーに念入りにふきふきです。

できたタイルがこちら。まだ仕事で使うあてもありませんが、十分満足でした。

できたタイルがこちら。まだ仕事で使うあてもありませんが、十分満足でした。

 

撮影に使う板を作るのは、必要にかられてというより、半分以上趣味のような気もします。正直置き場にも困りはじめていますが、また一つ技術を取得したと、満足満足でした。そして、出来上がったタイルが写真で撮るとどんなものになるのか、まずはテストをしてみました。最後の写真がそれですが、きっと近い将来何かの役に立つに違いないと思い込み願うのでした。

うん、上出来。お仕事関係の方がこれを見て、あれを使いたい!と言ってくださる日を待ち望んでいま〜す。

うん、上出来。お仕事関係の方がこれを見て、あれを使いたい!と言ってくださる日を待ち望んでいま〜す。

 

 

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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