ミラーレスの時代か

2017/06/07

カメラ

フェリカスピコの佐藤です。

今日はお仕事で使うカメラの話を。

最近、巷ではミラーレスの時代が来たかのごとく色々なところで、色々な記事を目にします。

私自身、昨年は「おいしいかわいい料理写真の撮り方」を一冊FUJIFILMのミラーレスデジタルカメラで撮影して正直使いやすさは感じておりました。ただ、プロになる前からNikonの一眼レフを使用しており、ずっと使いやすくて気に入っていたものだったので、教室ではミラーレスは勧めていたものの、プロとしての撮影の仕事では一眼レフを愛用してきました。

しかし、最近カメラ市場では、SONYのα7シリーズやα9であったり、FUJIFILMはXシリーズのX-T2や中判ミラーレスのGFX50sであったりと、ものすごいスペックのカメラが出てきたことで、人の意見も様々になってきており、なんとなくミラーレスを仕事で使うのもありなのでなはないかなと自分の思いも変わってきたので、このことをブログに書いてみました。

NikonとFUJIFILM

カメラも時代によって様々変わっていきます。私が大学生だった15年くらい前はフィルムからデジタルへと時代が変わりました。その時はその時でプロの先輩方も大変な思いをしてデジタルへと移行をしていったかと思います。私もプロになったばかりの時は銀塩カメラもデジタルカメラもどちらも編集部の意向によって使っており、正直若くて何事も好奇心旺盛だったので、大変な思いはせずに楽しんで両刀使いになっていました。でもしばらくすると、自然にデジタルの時代になり、デジタルカメラを持って、PCが使えないと仕事にならないというように変化していきました。

それから15年。ミラーレスが登場して約10年。今の変化はデジタルであることは変わりないのですが、ミラーレスの方が一眼レフより軽量だったり、ミラーがない分振動が少なかったり、はたまたピントを合わせるフォーカスポイントが画面いっぱいにあり自由なピンと合わせが可能だったり、最近ではミラーレスが苦手としてきた動く被写体へのフォーカスの能力が著しく向上されていたりと、よく見てみると実は一眼レフよりメリットがあるのではないかなという点が目立ってきました。

先日、仕事で使うカメラになりうるかもという点と、教室やプライベートでも使えるカメラという観点で、FUJIFILMのX-T2を購入してみました。ちょっと使ってみるとわかるのですが、やっぱり使いやすいことは納得。そこで、今日は自前のNikonのD5、FUJIFILMのX-T2の画質面などで同じものを撮影して撮り比べを行ってみました。どちらもそれぞれのメーカーのフラッグシップ機であります。この結果次第で、私がいままで使っていたD5にX-T2が引けをとらない結果になれば、ミラーレスを仕事でどんどん導入していこうという気持ちになるのではないかということでもあります。

ビー玉

まずは、我が子のビー玉とおはじきを借りて、ストロボで撮影。ストロボは簡単にレフ板に反射させて柔らかい半逆光で撮影しています。条件は同じで同じISO、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスで設定しています。レンズはD5が105mm、X-T2が60mmのお互いマクロレンズで画角は同じようなものです。

比較写真

どうでしょうか。左がD5、右がX-T2です。イメージセンサーの大きさは異なり、D5はフルサイズ、X-T2はAPC-Cサイズですので、正直D5の方が画質がいいだろうとたかをくくっていたのですが、正直変わりありません。むしろ画素数でいうならX-T2の方が高いので画像サイズは大きいくらいでした。色については、FUJIFILMも大変評判も良いのですが、NikonのD5も同じような色を出しており、両方満足です。ボケ具合はレンズの口径も違うので、同じF値でもD5の方がよくボケます。でも正直仕事でそんなにボケボケの写真を撮ることもないので、X-T2の画質とボケ具合には満足しました。

クレヨン

次に、これまた子供のクレヨンを使って自然光で撮影しました。レフ板を遮光板代わりにして少し暗めにして、シャドーのトーンを見てみたかったのですが、この結果は・・・

比較写真

ボケ具合こそ、当然のことながら違えど、画質面では全然優劣の差がありませんでした。むしろ、D5は重くて1/60というシャッタースピードだとブレが心配になりますし、実際にブレました。

カメラのボディーやレンズの重量はD5の方が、明らかに重く、体積だってあります。仕事で使うのに、カメラが軽いというのは荷物が軽くなるという点でいうと実はとっても助かることでもありますし、真上から撮る時に試行錯誤してカメラをスタンドなどにつけて撮影していたのですが、重いとスタンド類がしなってしまったり、揺れてしまったりして不安定だったのが、これが軽くなると思うとかなりのメリットを感じずにはいられません。

感度比較

最後にもう一つ子供のおもちゃばかりですが、比較してみました(なかなかカラフルなので色も見たかったというのもあります)。高感度にした時のノイズの面です。ホワイトバランスは敢えてAUTOにして、わざと6400という普段使わない感度で撮影してみました。これについては、拡大するとわかったのですが、D5の方がややなめらかに感じました。でもこの拡大した大きさは巨大なポスターぐらいのものでして、実際にシチュエーションを考えてみるとあまり仕事では使わないレベルの設定です。このことで、X-T2が十分使えるという思いになりました。

これまでの比較から、高感度の面ではD5の方がやや有利だと言えますが、それを除いても軽いカメラの方が仕事がしやすいのではないかという思いが生まれました。他にも動画撮影というところでも、カメラだけでなく、モニターやマイクをつけたりと写真撮影より荷物がかさばるので、その点においてもベースのカメラの体積が少ないという点は大きなメリットととも言えます。

先日ダンスを習っている次女にちょっと踊ってもらって、フォーカス能力を試してみたのですが、X-T2の力は驚くものがありました。しかも、ミラーレスなので無音で撮れるとなると、静かなコンサートなどではバシャバシャ音がする一眼レフを防音ケースに入れる必要もなく、これまた荷物が減ります。

昔はミラーレスのファインダーは実像が見えず、電子ファインダーだったので、そこにものすごい違和感を感じていた時期もありました。しかし、最近の有機ELファインダーの画質の向上は著しく、覗いていて全く違和感を感じません。むしろ、ホワイトバランスを変えれば覗いている時の色も変わり、露出をプラスにすれば明るくなるし、この露出シュミレーションという機能が撮影効率を良くしていくことは間違いないと思いました。

結論を言うと、X-T2を仕事で使いたいと強く感じました。

頭の中では、X-T2を2台にして普段の仕事使いに、画質を求められる時は新たにGFX50sを1台手にいれて、それで対応と妄想しております。

カメラが小さくなった分、カメラマン的には助かる事ばかりですが、対外的には、小さいとあの大きなカメラを構えていた佐藤さんどうしたんだろうというような目で見られるかもしれないという不安も若干あります。でも、しばらくするときっとプロの現場でもミラーレスを使う方々がいまよりもっと増えるのではないかなというのが私の予想です。

あくまで主観ではありますが、自身の商売道具でもあるので、慎重に考えて時代に乗り遅れないように作業効率のよい道具を選んでいきたいと常に思っております。もちろん、道具ばかりで腕がついてこなかったり、カメラにばかり投資して赤字になってしまったら商売をしている意味がなくなってしまいますから、そのあたりも真剣に考えていきたいと思っております。

以上でした。

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
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