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Cactus RF60X と V6の使い方

2018/12/03

カメラ

さて前回の「Cactus RF60X と V6を使う理由」につづき今度はその使い方、光らせ方です。

ここでは教室目線ということで、カメラにクリップオンフラッシュをつけて発光させるのではなく、離したところにクリップオンフラッシュを置いて遠隔で発光させるCactus RF60X と V6の設定についてお伝えします。

教室ではこのCactus RF60X と V6はその小さいサイズに反比例したすごい効果から大変人気があるのですが、購入後に使い方を忘れる人が多くいらっしゃるので、その補足としてこのブログに書き綴っていきたいと思います。

ですので、Cactus RF60Xを使ったライティング技術などについては教室でやったことを参考にしてくださいね。

それから事前準備でミラーレスの場合は露出シミュレーションをOFFにするという話を前回したので、そちらもミラーレスの方はお見逃しのないようにしていただけると間違いないかと思います。

Cactus RF60X

1 スイッチオン。まずこのクリップオンフラッシュCactus RF60Xについて、使う第一歩として電源を入れます。

Cactus RF60X

右下にある「ON」というスイッチを左にスライドします。

Cactus RF60X

するとこんな風に表示されます。この表示は私が前回使ったものが反映されているので箱からあけたときはちょっと違うかもしれません。電源がつかなかっら単三電池が4本入っていてプラスとマイナスが合っていることを確認してください。

Cactus RF60X

2 電源がついたら、「MODE」ボタンを押してみましょう。赤丸のところの表示がL M Sとポテトのサイズのように変わっていきます。今回は遠隔でスレーブ(salve)の「S」です。salveには従属制御という意味がありますが、昔スラブ人が奴隷にされたことが語源のようで奴隷という意味もあり、調べたらあまりいい言葉ではないんですね。まあ、仕方がありません。とにかく「S」です!

Cactus RF60X

3 GROUPボタンを押します。すると「A」→「B」→「C」→「D」と変化していきます。GROUPは一つの送信機(Cactus V6)でA〜Dの4つのフラッシュをコントロールするためにある機能ですが、ひとまずCactus RF60Xを1つしか使わない、持っていないのであればAでOKです。のちに送信機もAにしてGROUPを合わせるので、送信機側は後で説明します。ここは「A」です!

Cactus RF60X

4 チャンネルを変えます。すでに表記がCH1とあれば、それで問題ありません。チャンネルは1〜16まであり同じ現場で同じ道具を持っている人がいても混線しないようにするためのものなので、一人で使う場合はGROUP同様にCactus RF60X も送信機の V6もCH1になっていれば問題なしです。送信機については後でいいます。

Cactus RF60X

もし、チャンネルが送信機のV6違ったり、変えたい場合は、MENUボタンを押して、

Cactus RF60X

真ん中のNEXTを押していくとチャンネルを変える項目が出てきます。Cactus RF60X

その項目がでてから、チャンネルを変えるときはNEXTの両隣の+か−のボタンを押して数値を変えていきます。終わったらまたMENUを押せば元の画面に戻ります。

Cactus RF60X

5 出力調整です。つまり光量を変えていきます。この写真ではいまは1/16となっていますが、これは分数の16分の1です。1月16日ではありませんよ。さきほどまでは1/128でした。小さな▶︎がこの分数にあることを確認してNEXTの両隣の+か−のボタンを押して数値を変えます。もし▶︎が隣の〇〇mmの表記にあったらNEXTボタンを押せば▶︎が分数の方へ移動します。わからない人は焦らずゆっくり、一つ一つクリアしてくださいね。この分数についてはライティング教室でもお伝えしていますが、1/1がMAXの出力で一番明るい状態です。そこから[1/2 +0.7] → [1/2 +0.3] → [1/2] → [1/4 +0.7] → [1/4 +0.3] → [1/4]・・・[1/128]と光量を変えることができます。 これは撮る写真によって数値がことなるので、撮って暗ければプラスに、明るすぎるときはマイナスにします。

Cactus RF60X

6 照射角度を変えます。NEXTボタンを押して▶︎マークを出力から〇〇mmの方へ移動させます。

Cactus RF60X

これも簡単。+と−のボタンで数値を変えていきます。数値が低ければ広く浅くワイドに、高いと狭く遠くにスポットで光が飛んでいきます。私は料理の写真を撮っている時には広く浅くが多いので、いつもここは20mmにしています。

Cactus RF60X

7 テスト発光してみる。フラッシュの設定の最後にちゃんと光るか、赤いランプのついたTESTボタンを押して確認してみてください。

Cactus V6

では、次につづけてCactus V6についてです。これはカメラ上部のホットシューにスライドしてつける道具です。単三電池が2本必要。

RF60Xと合わせて6本の電池が必要ですので、充電式の電池があるといいですよね。私もエネループ20本くらい持ってます。

Cactus V6

こんな風に。カメラのファインダーや液晶がある方に、Cactus V6の液晶画面がくるように装着してくださいね。逆につけて外れなくなっても知りませんよー。

Cactus V6

装着したらロックしてください。横にスライドできるバーがついているので、左から右にスライドして固定させます。

Cactus V6

1 スイッチオン。「TX」「OFF」「RX」とあるスイッチを。TXにします。

Cactus V6

こんな感じです。RXにしてしまうと電波はRF60Xに飛んでいかなくなるので、遠隔で操作して、V6をカメラにつけて送信機にする場合は必ずTXです!要チェックですよー。

Cactus V6

2 GROUPをCactus RF60Xと合わせます。先ほどはAにしたので、V6の上部にある「A」「B」「C」「D」の中の「A」ボタンを押します。すると「A」に赤いランプがつきました。

Cactus V6

Aを押したので背面パネルのAのところに1/8と出力が出てきました。これでCactus RF60Xの光量をリモートで変えられます。

Cactus V6

3 チャンネルをCactus RF60Xと合わせます。背面右にあるメニューボタンでCHANNELという項目を選びます。一度押して違うメニューが出てきたら左のダイヤルをまわしていくとこの「CHANNEL」の表記が出てきます。Cactus V6

次に「CHANNEL」が出てきたら、左のダイヤルを押して、チャンネルの数値を変えられるようにします。黒四角の白抜きになりました。

Cactus V6

そして、さらに押したダイヤルを回すと数値が変わります。購入したときにCactus RF60Xも V6もチャンネルがCH1であれば特にここは変える必要はありません。数値がCactus RF60XとV6で数値が違う人、何かの拍子に変わってしまった人はこれをみて調整してみてください。

Cactus V6

終わったらまた左端のメニューを押すともとの出力が書いてある画面に戻ります。

Cactus V6

4 出力調整。スイッチをTXにしてチャンネルとグループが合えばもうゴールは間近。あとはCactus RF60Xの出力調整が手元でできるようになれば便利です。これは簡単左のダイヤルを回せば変わっていきます。この出力を変える時にさきほどのCactus RF60Xでは[1/4 +0.7] → [1/4 +0.3] → [1/4]と0.3くらいの刻みで調整できたのですが、時間をおくと1.0刻みと大雑把になることがあります。そうではなく0.3刻みで細かなことをやりたい時にはダイヤルを回す前にダイヤルを一度押すと0.3刻みになります。Cactus V6

5 テスト発光をしてみる。V6の角がテスト発光ボタンになるので、そこでちゃんとRF60Xと繋がったかぜひテストしてみてください。出力の光量はシチュエーションで違うので自分で調整です。

Cactus V6

テストがうまくいったら、カメラ側のシャッターボタンを押してください。カメラの設定はMでシャッタースピードは1/125でした。

キャノンの場合はストロボ制御というのが「発光しない」になっているとフラッシュが光らないので、必ず「発光する」にしておいてください。

Cactus V6

うまく光ればRF60Xがピカリと光ってくれますよー。

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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