86号のGreen Shopで撮影しています。

暮しの手帖 86 早春

2017/02/02

撮影のお仕事

こんにちはフェリカスピコの佐藤です。

本日は撮影のお仕事のことについてちょっと。

私は今年で39歳になりますが、20代前半からフリーランスの仕事を始め、30代前半までは、雑誌での撮影がほとんどでした。毎日取材で駆けずり回り、時に体育館でスポーツを撮ったり、飲食店を1日に6軒くらいハシゴして撮って、食べて、撮って、食べての繰り返しで荒んだ食生活を送っていたこともありました。今は、年齢的にも体力的にも、今後を見据えて、徐々に雑誌の仕事は減らせるように他での撮影にシフトしていっています。

そんな中で、唯一続きで撮影させていただいている、雑誌が「暮しの手帖」になります。

撮影し始めてから、もう3年目に入っていますが、いつも巻末のGreen Shopというページで写真を撮っています。

最新号86号のGreen Shop

最新号86号のGreen Shop

 

雑誌が2ヶ月に一回のペースで発売されているので、撮影も2月に1回のペースなのですが、丁寧に仕事が出来るとてもやりがいのある撮影です。昨年はNHKで「とと姉ちゃん」を放映していたこともあり、どんな雑誌かは多くの人がご存知だと思いますが、歴史もあり、広告もとらないという一貫した姿勢で作られている本に携われるのは誇りでもあります。

Green Shopは「暮しの手帖」だけではなく、オリジナルのカタログもあり、そちらでも撮影があります。創刊からの編集長だった花森安治さんの絵がある表紙で、いつもかわいらしく、生活に役立つ道具などがたくさん掲載されています。

これがGreen Shopのカタログです。

これがGreen Shopのカタログです。

 

今年の2月からは世田谷美術館で「花森安治の仕事–デザインする手、編集長の眼」という企画展が行われます。

編集長という大変なお仕事をしながら、表紙も含めイラストや絵を描いておられたりと、まるでスーパーマン。

私もこの企画展は家族で行こうと思っております。

ちょうど私が生まれた1978年にお亡くなりになっていたり、たままた古本屋で購入した昔の「暮しの手帖」がお亡くなりになられた直後の号だったりと勝手にご縁を感じております。

1978年の暮しの手帖

1978年の暮しの手帖 素敵な女性の絵ですが、これが花森さんの最後の絵になるわけです。

 

「とと姉ちゃん」では3姉妹が雑誌作りに奮闘しながらも、本人たちがモデルになってみたりと、身近な人たちが協力をして記事を作っている模様がうかがえましたが、Green Shopの撮影でも、色鉛筆やぬいぐるみなどを扱うシーンで私の娘たちを登場させてもらったり、近所の赤ちゃんが出演したりとこれまた身近なんです。でもそこに出ている写真をみると、娘のおばあちゃんたちがとても喜ぶんです(笑)。

いままで撮影させていただいた号です。

いままで撮影させていただいた号です。

これからも、いろいろな撮影をしていくと思いますが、年をとればとるほど、なるべくなら落ち着いてきちっとした姿勢で、撮影できるものが多く巡ってくるといいなと、夢をみています。

でも、いままで通りのことをしていては、進歩がないので、私も勉強して、新しいことにどんどんチャレンジもしていきたいと思っております。昨日も次にやるべき課題が見つかり、少しワクワクしているところなんです。

あ、こんなとこでも、勝手にご縁を。というより、おこがましくも嬉しいです。

あ、こんなとこでも、勝手にご縁を。というより、おこがましくも嬉しいです。

 

About Us

日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、web、などで撮影活動中。2011年に、フードフォト専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。

Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)、「Rの法則」(NHK)などメディア出演も多数。
> 料理専門の写真教室 フェリカスピコ

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